WEB予約制(緊急避妊は予約不要)
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婦人科医師は全員女性です。(医師の指定は承っておりませんので、ご了承ください。)以下のようなことでお悩みの方は一般婦人科外来でお待ちしております。
月経のトラブル:生理の痛みや量、生理前の不調、生理不順、不正出血などは生活の質を下げるだけでなく、病気が隠れているかもしれません。検査や様々な対処法がありますのでお気軽にご相談ください。
子宮・卵巣の病気:子宮内膜症、子宮筋腫、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣嚢腫、卵巣がんなどの検査や治療を、高次医療機関と連携しながら行っています。
デリケートゾーンの症状・性感染症:かゆみ、おりものの量やにおいが気になるなどの症状がある方の診察を行っています。
更年期障害:女性ホルモンの変化が大きい時期を少しでも快適に過ごすために、長寿時代を健康に生きるために、状態を把握するためのホルモン検査や各種治療を行っています。
生理痛は「あるのが当たり前」ではありません。
多くの女性が、生理痛(月経困難症)や過多月経、PMS(月経前症候群)など、月経周期に関連する症状に悩まされています。生理中の腹痛、腰痛、頭痛、だるさや、生理前のイライラ、むくみ、便秘、など、さまざまな不調が生理周期に連動して起こります。
生理痛はあるのが当たり前だと思って耐えている方が多いのではないでしょうか。 思春期の頃に、お母さんから「生理はお腹が痛くなるものよ」と教えられた方も多いでしょう。
中には、月経(生理)を「デトックス」や「女の証」など、何か意味があるものだと思っている方も少なくないと思います。しかし、排卵と月経はそもそも生殖(妊娠)のためにあるものです。ですから、妊娠を望んでいない時には体にとってプラスになるものではありません。
そればかりか、生理のたびに月経血が卵管を通ってお腹の中に逆流し、子宮内膜症の引き金になるリスクがあるので、生理は体にとって負担になります。
中でも、生理痛がある人はない人に比べて将来子宮内膜症を発症するリスクが高いと言えます。(2.6倍になるという報告もあります。)また、思春期の時点で生理痛のある人の7割にすでに子宮内膜症病変があるとの報告もあります。子宮内膜症は不妊症の原因の一つです。我慢して、我慢して、子供が欲しくなった頃には自然妊娠がしづらくなっている、という方も残念ながら珍しくありません。
また、生理痛は働く女性の生活の質を下げるという調査もあります。なんと、月経期間中だけでなく、そうでない時期の生活の質も低下するという結果です。
実は、生理痛は「痛み」という個人的な問題だけでなく、妊娠出産に繋がっている問題でもあり、企業や社会にとっても他人事ではない問題なのです。
当院では様々な治療を取り扱っています。(ほとんどの治療が保険診療ですが、月経困難症だけではなく子宮内膜症と診断された場合にのみ保険適応となるものもありますので、診察室で担当医にご相談ください。)
(1)鎮痛剤(痛み止め)
痛みを取る治療で、生理痛の原因そのものには効きません。通常他の治療と併用しながら、生活の質を上げていきます。我慢できなくなるまで痛み止めを飲むのを我慢しているという方もいますが、安心して使っていただけるようご相談に応じます。
(2)漢方薬
生理痛で辛い方の中には漢方薬がよく効く方もいます。当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、大黄牡丹皮湯、桃核承気湯、温経湯、などを使いますが、患者さんの体に合ったものを見つけていきます。
(3)低用量ピル(OC)/低用量EP配合薬(LEP)
生理痛の本来的な治療法の一つです。偏った情報発信により、避妊薬や副作用のある薬というイメージを持っている方も多いかも知れませんが、排卵や生理が初経から10年間も20年間も年に12~13回もある現代女性のライフスタイルは、子宮と卵巣に大きな負担となっています。OC/LEPは晩産化・少子化の時代に、子宮と卵巣の負担を軽減する薬なのです。
当院ではメリット・デメリット、飲み方、副作用などについて医師が詳しくご説明し、治療法を選んでいただいています。
(年齢、体重、喫煙習慣によっては血栓症のリスクが高くなり、お選びいただけません。血栓症の家族歴のある方や偏頭痛のうち前兆のあるものをお持ちの方などOC/LEPがお選びいただけない方は(4)黄体ホルモン製剤、(5)子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS)をおすすめすることが多いです)
たくさん種類がある製剤からどれを選ぶかについては、費用、生理の頻度を減らせるもの、なるべく不正出血が少ないもの、月経前症候群(PMS)にも効果を期待したい場合、などのうち何を重視するかを伺って、初めに試していただく製剤を選んでいきます。
しかし、試してみなければその製剤が体に合うか、副作用(頭痛、吐き気、不正出血など)が持続して続けづらいか分かりません。
副作用を感じる方は多くはありませんが、感じる場合は飲み始めが多く、1〜2週間で軽くなっていくことが多いです。一方、ホルモン治療は、安定して効果が実感できるようになるまでに一般的に2〜3ヶ月かかります。効果が感じられる前に、副作用によって不安になり中断してしまうことが極力無いように、きめ細かく伴走していくのが当院の治療方針です。
なお、当院では院外処方を含め、厚生労働省の薬事承認を得ている薬剤のみを取り扱っています。並行輸入品などのお取り扱いはございません。
<院内処方にて取り扱っている薬>
自費診療の低用量ピル(OC)
トリキュラー(先発品)→ラベルフィーユ(ジェネリック・後発品)、
マーベロン(先発品)→ファボワール(ジェネリック・後発品)
先発品は3000円/後発品は2500円(共に税込)
保険適応の低用量EP配合薬(LEP)
ルナベルLD(先発品)→フリウェルLD(ジェネリック・後発品)
ルナベルULD (先発品)→フリウェルULD(ジェネリック・後発品)
ヤーズ(先発品)→ドロエチ(ジェネリック・後発品)
ヤーズフレックス
ジェミーナ21
ジェミーナ28
保険適用で3割負担の場合の薬価は以下の表の通りになります。
ピル・黄体ホルモン剤 金額一覧 (2023.4月現在)
※表は横スクロールできます。
※表は横スクロールできます。
1シート | 1ヶ月分 | ||||
院内 | フリウェルLD(21錠) | ¥500 | 左記にプラス ◎再診料+外来内服・頓服調剤料+ 処方料として540円 ◎初診料+外来内服・頓服調剤料+ 処方料として1,020円 ※3カ月に1回 婦人科特定疾患管理料750円 ※院外処方の場合、薬局によって 調剤料が変わります |
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フリウェルULD(21錠) | ¥440 | ||||
ルナベルLD(21錠) | ¥950 | ||||
ルナベルULD(21錠) | ¥1,070 | ||||
ヤーズ(28錠) | ¥1,510 | ||||
ドロエチ(28錠) | ¥760 | ||||
ヤーズフレックス(28錠) | ¥2,350 | ||||
ジェミーナ 21錠 | ¥1,760 | ||||
ジェミーナ 28錠 | ¥2,350 | ||||
ジエノゲスト1mg(1日2錠) | 2錠×30日 ¥1,080 | ||||
ジエノゲスト0.5mg(1日2錠) | 2錠×28日 ¥760 | ||||
院外 | 保険ノアルテン | ¥270 |
(4)黄体ホルモン製剤(ミニピル)
月経困難症治療薬の黄体ホルモン製剤(ディナゲスト(ジエノゲスト)0.5mgやノアルテンなど)を連続して飲んでいただくことで子宮内膜を薄くし、月経を軽くします。
初めの約2〜3ヶ月に不正出血が起こることが多いですが、その後は月経が軽くなったりほとんど起こらなくなったりします。血栓症の副作用の心配が少なく、様々な理由で低用量ピルが飲めない方でもこちらをお試しいただけることが多いので、医師にご相談ください。
(5)子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS)
子宮内に黄体ホルモンが約5年間かけてゆっくり出てくる器具(IUS:商品名ミレーナ)を挿入します。内服薬と違って作用は局所だけなので全身への副作用は非常に軽微です。経済的で、薬の飲み忘れもなく、負担が少ない治療法です。様々な理由で低用量ピルが飲めない方、出産が終わった方、しばらく出産を考えていない方などにおすすめです。授乳中にも治療可能です。
よく出産経験がなくても挿入が可能かご質問をいただくのですが、未産婦や帝王切開による出産のみご経験の方でも挿入が可能です。(性交渉の経験のない方でもミレーナを第一に試してみたいとの方にはご希望に沿っています)
局所麻酔薬の使用もできます。
また、検査前のがん検診なども必須とはしておりません。
月経中の挿入をお勧めしていますが、必ずしも月経中でなくても可能ですのでご相談ください。初診時の挿入も可能です。また、最初は1,3,6ヶ月後、以降半年に一度の定期検診が必要となります。
月経困難症、過多月経の際に健康保険が適応され、初再診料、管理料、子宮頸部細胞診、超音波検査、麻酔などにより
診察料は11000~13000円となります。
また避妊目的の場合は自費診察となり55000円(税込)となります。
(6)GnRHアゴニスト/アンタゴニスト製剤(リュープリン、レルミナなど)
卵巣の働きを抑え、生理を止める薬です。閉経した後のようなホルモンバランスになり、子宮筋腫を縮小させます。使い続けるというよりも、
手術を控えた方期間を区切って使ったり、一定期間後に別のホルモン治療に切り替えることが多いです。
これらの治療法に関しましては、原則として当院でフォロー・診察を継続しておこなっていただける方を対象としております。ご了承ください。
健康診断や子宮がん検診の結果を一年に一度共有していただければ重複して検査をおこなう必要はありませんが、子宮卵巣の超音波検査(経膣もしくは腹部エコー)を一年に一度おこなわせていただいています。